
明治9年創業の樺細工製造販売元「八柳(やつやなぎ)」とcasane tsumuguが2020年に立ち上げた共同ブランド「YATSU」。

山桜の樹皮で作り出す世界でも類をみない樹皮工芸、国指定伝統的工芸品「樺細工(かばざいく)」。山桜の樹皮特有の美しさはもちろん、実用的な堅牢さと野趣ある味わいを持ち、使い込むほどに独特の光沢が増してきます。

産地である角館(かくのだて/現 秋田県仙北市角館町)に、18世紀末に技法が伝えられたのが始まりとされ、城主が下級武士の内職として奨励し広まり産地を形成していきました。明治に入ると、禄を失った武士が収入を得るために本格的に取り組み、大正期には秋田県の特産品となっていきます。湿気を避け乾燥を防ぐ特性を持つことから、茶筒などにこの性質が活かされてきました。

民芸運動の父、柳宗悦はかつて「桜皮が有つ美しい色彩、磨けば膚艶が漆の如く光る光沢、そして素材が持つ強靱さの3つを角館樺細工の特性とし、日本固有の産物であり世界のどこへ出しても差し支えがない」と自著の中で述べています。

「YATSU」は、伝統的な技法や作り方を継承しながらも現代の生活様式にフィットする商品づくりを目指しています。桜皮の素材の美しさを味わうことができる、自然素材のみで生み出されるプロダクトは、まさにいまの時代にこそ相応しい暮らしの道具。使い込む程に艶が出る樹皮の風合いなど、経年変化もお楽しみいただけます。

樹皮の風合いを残すことで独特の野趣溢れる魅力がある霜降皮(しもふりがわ)は、霜降皮として用いることが出来る状態が良い樹皮に限られるため稀少性が高い素材です。

製造元の八柳では、磨き直しや修理も有償で承っています。自然素材を用いて職人の手で作られる工芸品だからこそ、直して使い続けることができます。樹皮は磨き直すことで再び輝きを取り戻します。

親から子へ、祖父母から孫へ、使い続けた時間の分だけ思い出を携えて、世代を超えて永くご愛用いただける暮らしの道具です。
|Credit|
Logo Design:Miki Kadokura
Product Design:casane tsumugu
Package Design:casane tsumugu
Branding:casane tsumugu
CL=株式会社八柳
2020-
